公認会計士への道

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事業部の話をするとしよう

どうも、松本です。

 

今年もこの季節がやってきました。

 

9月10日(火)14時40分より「あずさカレッジのOB講演会」に出演させて頂きます。

 

思えば、一番最初に登壇したのは2013年なんですね。

 

その時の画像がこちら。
あずさカレッジ2013

 

2013年から毎年テーマを変えてお話しさせて頂きました。

 

今年でナント7年連続7回目の出場になります。(智弁和歌山かよ。)

 

今回のテーマは「松本翔が考えるおススメ事業部の選び方」です。

 

あずさカレッジでは、これまで「投資」とか「経営」についての講演をさせて頂いておりました。

 

どちらかと言えば、実務よりの話、どちらかと言えばネクスト監査法人の話が中心でした。

 

今回は少し毛色を変えて、監査法人や事業部の選び方をOB目線で解説しようと思います。

 

なぜ、この話をテーマにしようと思ったのか?

 

それは、近年の論文合格者の事業部や監査法人の選び方について、私自身がとても大きな違和感を感じているからです。

 

恐らく皆さんは、監査法人の就職活動を通じて

 

「将来どんなキャリアを積んで、どんなクライアントを相手にサービスを提供したいか。」

 

「どの事業部でどういった経験を通じて、将来はどういう仕事をしたいか。」

 

「金融系、商社系、IT系、どんなクライアントの監査を経験したいか。」

 

みたいな観点から思考されている方も多いのではないでしょうか。

 

これらは、キャリアの形成が思考の入り口になっています。

 

違うんですよ!!

 

いや、間違ってはいないんですよ。(どっちや。)

 

出発点としてはね。

 

ただ、ズレているんですよ。観点が。

 

肝心なのは、ゴール地点から考えることなんです。

 

分かりやすい例えで説明すると、

 

@ 所持金50,000円で行けるところまで行こう。(スタート地点からの発想)

 

A シンガポールに行きたいので、所持金が必要だ。いくら用意しようか。(ゴール地点からの発想)

 

@は現在有する資源や状況を元に可能性を模索する思考です。

 

Aは将来の目的地に到達する手段を模索する思考です。

 

キャリア形成は@(スタート)から考えるのではなく、A(ゴール)から考えることを推奨しています。

 

もし、はしごをかけ違えていれば、一段ずつ昇るごとに間違った場所により早く近づくだけである。

 

とは、『7つの習慣』の著者であるスティーブン・R・コヴィー博士の名言です。

 

梯子を昇ることを優先するよりも、正しい場所(=行きたい場所)を見つけることの方が先なのだ、と博士は言っています。

 

@から考えると、どのようなことになるのか?

 

以下、2つの事例をもとに解説していきます。

 

事例その1

 

大学在学中合格者のA君(22歳)は、何でも経験できる事業部でたくさんの経験を積みたい、と考えていました。(@の観点)

 

A君は、希望通りの事業部に入りました。

 

しかし、入社早々、この事業部は経験は積めるが、とにかく忙しいことに気付きます。

 

そしてその後、いくつかの想定された状況の変化が起こります。

 

状況の変化@:身体が持たないから、転職したいぁ。(健康の問題)

 

状況の変化A:出会いがない。恋愛(結婚)したいなぁ。(恋愛の問題)

 

状況の変化B:もう少し、仕事をセーブしたいなぁ。(時間の問題)

 

状況の変化C:上が一杯いるから、マネージャーやパートナーにはなれなさそう。もう少し割の良い仕事がしたい。(お金の問題)

 

状況の変化D:もっと自分で好きなことをやりたいなぁ。(自由の問題)

 

この説明で少し分かって頂けるでしょうか。

 

入り口の「何でも経験できる事業部でたくさんの経験を積みたい。」という当初の希望は、その後の状況の変化によっては「足かせ」にすらなり得ます

 

みんな将来の状況の変化を当初から想定しないので、不測の事態に対応できないのです。

 

では続けます。

 

事例その2

 

とにかく今、お金がないB君は、お金を稼げる金融部を希望して入社しました。(@の観点)

 

B君には大好きな趣味がありましたが、あまりの忙しさに自分の時間を持てず、趣味に没頭できない日々が続いていました。

 

転職を希望するも、自身の強みを生かした金融系の企業はどこもかしこも忙しいことに気付きます。

 

・・・あぁ、趣味が。。。

 

B君の価値観は「時間>お金」だったわけです。それも当初から。

 

お金がないことを理由にして、お金が稼げる金融部を希望した顛末です。

 

時間がないことを理由にして、転職を希望する時に彼はきっとこう思うでしょう。

 

「お金ではなく、自分の時間を確保できる事業部を最初から選択しておくべきだった。」と。

 

大好きな趣味が明確に存在するのであれば、その趣味を人生設計の中心に据えても全然いいんです。

 

監査法人の就職説明会に参加する論文受験生は、キャリア形成の意識が高い反面、人生を充実させるという観点が欠落している人が多いように思います。

 

監査法人内で仕事が出来る人は、漏れなくプライベートも充実していますから。

 

大切なことはキャリアを形成することではなく、人生を充実させることだと私は思うのです。

 

どの事業部で何をやりたいか?ではなく、

 

自分の中で優先する価値観をベースにして、その価値観に沿う事業部や監査法人を選定する。

 

これが私が推奨する事業部の選び方です。

 

☆「どの事業部で何をやりたいか?」を中心に考えることを推奨しない理由

 

めちゃくちゃ辛辣な意見になってしまいますが、真意なので言及します。

 

サラリーマンは不自由人の象徴なので、組織内で自分の思うことを思う通りにできることは絶対にありません。

 

だから安心して下さい。会社で何をやりたいか、なんて深く考える必要はありません。

 

考えるだけムダですから。(これは極論ですけどね。)

 

あのアイドルと結婚したら、どこに住もうか? ってずっと考えているようなもんです。(無理だから。)

 

組織内でやりたいことが不自由なく出来るなら、誰も転職しませんし、独立なんてしません。

 

転職は異なる組織に移るだけなので、根本的な解決策になりません。同じことの繰り返しです。

 

結局、やりたいことを中心に考えると最終的には独立一択になってしまいます。

 

先ほど、

 

自分の中で優先する価値観をベースにして、その価値観に沿う事業部や監査法人を選定する。

 

と記載しました。

 

では、どのような価値観をベースにすべきなのでしょうか?

 

下記が、私が思う優先すべき価値観の一例です。

 

自由家族時間お金健康人間関係 など

 

これだけだと概念が掴みにくいと思いますので、下記に4つほど事例を挙げました。

 

1.優先する価値観が「健康」の場合(長時間残業に耐えられない人や、持病を抱えている人など)

 

長期出張がない事業部や、残業が少ない事業部を選択すべきです。

 

この時点で「金融部」や「コンサル」などは、いくらやりたいと思っていても、選択肢からは除外すべきです。

 

上述した通り、組織内でやりたいことは出来ません。(新入社員の3割が3年以内に会社を辞めるのは、この事実に気付くからです。)

 

ちなみに私は、あずさ監査法人時代には、繁忙期でも月100時間を超える残業をしたことは一度もありませんでした。(月50時間でお腹一杯でした。)

 

今は残業時間の上限が確か45時間なはずです。(違ってたらすみません。)

 

これも、キャリア形成だけの目線だと「もっと経験を積みたいから物足りない」と感じる人も多いかと思います。(@のスタート目線)

 

まぁ、入社したら感じます。絶対に残業は少ない方が良いと。。。(みんな後になって気づきます。。。)

 

ちなみに私は長時間勤務をすると、労働生産性が著しく劣ります。。。(週休4日、1日5時間までのお仕事が理想です。)

 

自分も会社もLOSE:LOSEの関係になり、誰も得をしないことに気付きました。

 

だから、ちゃっちゃっとやることをやって定時に帰っていましたし、それを許容する風土や環境(これ重要!)が社内に醸成されていることは、今でもあずさの利点だと思っています。。

 

あずさ監査法人はクライアントと法人内の人の質が共に高く、ワークライフバランスに秀でた会計士が多い印象を受けます。

 

定時直前、帰る気満々の松本さん(イメージ図)
非常口

 

2.優先する価値観が「家族」の場合(子育て奮闘中のパパママ会計士や、両親の介護に奮闘する兄姉会計士など)

 

しっかりと育休を取得できる事業部や、時短勤務ができる事業部を選択すべきです。

 

私の友人でもある新日本のマネージャー会計士は、当時1歳の息子とお風呂に入りたいがために、仕事を無理やり18時に打ち切って帰宅していました。

 

この価値観、私は大好きですよ。(欧米の職業観や家族観に近いイメージですね。)

 

仕事のために生きるのではない。

 

豊かに生きるために仕事をする。

 

この順序はかなり重要だと思います。

 

4大のマネージャークラスになると時間的な融通は大分効きます。

 

新日本監査法人は業界最大手でもあり、温和で柔らかい雰囲気の会計士が多い印象を受けます。

 

3.優先する価値観が「お金」の場合(近い将来に独立や投資をするための貯蓄をしたい場合など)

 

ここで言う「お金」を優先する価値観というのは、2年から5年ほど先にやりたいことが決まっていて、そのための初期費用や投資のタネ銭を得るという目的があることを意味します。

 

「へっへっへ、世の中カネやで。ようさんカネ稼いで、高い時計と車買って、ねーちゃんのいる店で豪遊したるわー。」 じゃないです。。。

 

こんなお金の価値観を持つ人に、ロクな奴いませんから。

 

私の受験仲間でもあった知人(先輩)はトーマツのTS(トータルサービス)事業部に在籍していました。

 

「翔君、俺独立するから。経験とお金を最大瞬間風速的に手にできるTS行くわ。多分3年から5年以内に辞めるわ。」

 

といって、短期間に経験とお金を稼いで、その先輩は独立して大成功しました。

 

監査法人トーマツは監査品質が高い分、厳しさもありますが、専門性やキャリア意識の高い会計士が多い印象を受けます。

 

4.優先する価値観が「人間関係」の場合(海外で働きたい人、移住したい人など)

 

職場の中で働く人との人間関係が良好かどうかは、正直入ってみないと分かりません。

 

ここで言う人間関係は、年齢や性別はもとより、国境や人種を超えた人間関係だと理解して下さい。

 

ワールドワイドに国境の垣根を越えた人間関係を形成することを優先するグローバルな価値観です。

 

私の友人でもある、あらた監査法人のマネージャー会計士は、学生時代に留学経験があることを理由に海外勤務を希望していました。

 

彼は税理士法人に転籍後、家族を連れてPwCのロンドン事務所に赴任しました。

 

サッカーが大好きなので、現地のプレミアリーグを観戦したり、旅行が好きなので、ヨーロッパの世界遺産を巡ったり。

 

あらた監査法人は、語学(PwCは世界最強会計事務所)や税務のスキルに秀でた会計士が多い印象を受けます。

 

このように優先する価値観によって、監査法人や事業部の選び方は異なってきます。

 

更に付け加えると、あなたの将来の希望(起業したい、出世したい等)によってもおススメの事業部は異なります。

 

まとめると、下記のようになります。

 

あなたの優先する価値観×あなたの将来の希望=おススメの事業部(又は監査法人)

 

あなたの優先する価値観

 

自由、家族、時間、お金、健康、人間関係 など

 

あなたの将来の希望

 

将来、独立したい 

 

将来、起業したい 

 

将来、投資したい 

 

将来、移住したい 

 

将来、転職したい 

 

将来、出世したい

 

将来、有名になりたい など

 

おススメの事業部

 

金融、国際(外資系)、国内(流通系)、国内(製造系)、国内(インフラ系)、パブリック、IPO、IFRS、品質管理、などなど

 

とは言え、これらの情報は、法人の説明会に参加するだけでは手に入らないものが相当多いのも事実です。

 

加えて、下記の疑問点などはリクルーターに投げかけること自体に抵抗を感じる方も多いはずです。

 

・どこの事業部が忙しいですか?(大体、忙しくないって答えます。)

 

・独立に向く事業部はどこですか?(辞める前提の質問なので、聞きにくい。)

 

・転職する際に有益なスキルを身に付けられる事業部はどこですか?(これ又辞める前提なので、聞きにくい。)

 

・出張が少ない事業部や残業が少ない事業部はどこですか?(ヤル気がないと解釈されそうなので、聞きにくい。)

 

こういった、ぶっちゃけ知りたいけど聞けない情報をOBの立場から公正な目線でお伝えしよう、というのが今回の講演の目的です。

 

当日は、あなたの優先する価値観に迎合する事業部の選び方をテーマにして、事業部横断的な目線から考察を加えていこうと思います。

 

他の事業部を比較をした上で検討するための素材は、私が提供します。

 

下記の画像は以前に私が作成した事業部の特徴一覧表になります。

 

法人業務比較図

 

これを2019年版にアップグレードした上で、あずさカレッジの参加者にお渡ししようと思います。(参加者限定です。紙か電子媒体でのお渡しです。)

 

日時は2019年9月10日(火)14時40分〜15時40分 タイトルは「会計士として生きる道〜OBだからこそ視えるもの〜」です。

 

講演後の質疑応答やキャリア形成についてのご質問に対応させて頂くスペース(会議室?)もご用意頂いているとのことです。(本当にありがとうございます!)

 

まつブロからの事前予約等は一切必要ありません。

 

将来のキャリアや夢を目一杯膨らませて、お気軽にお越し下さいませ。

 

論文受験生の皆さんのご参加をお待ちしています。

 

 

2019年9月1日 松本 翔

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