今後の松本講師とLEC会計士講座について
どうも、松本です。
ここでは、松本講師の今後とLEC会計士講座との関わり方についてお話しさせて頂きます。
現段階で確定している事項は下記の6点です。
1.2018年12月短答をもって、松本講師はLEC講師ではなくなります。
2.2018年12月以降に、オンライン専用会計士受験学校(以下、「アカ凸(あかとつ)」と言います。)を立ち上げます。
3.12月時点で会計士講座を受講しているLEC生には、アカ凸の講座を自由に無料で受講して頂けます。
4.2018年秋以降のLECでの会計士講座に私は直接関与はしませんが、LEC講座(短答合格コース)をお申込頂いた方には、無料でアカ凸の講座をご受講頂けます。
5.アカ凸では、松本講師が短答及び論文の全科目を担当します。(教材制作及び講義全てです。)
6.LECとは今後、「事業提携」していく道を選びました。(決してケンカ分かれではありません。お互いにWin-Winとなる選択肢です。)
以下、対象者ごとに分けて説明していきます。
2019年春クラス(2019年5月向け講座)のLEC生の場合
2018年12月短答までは、私が入門講座の全てと上級講座(12月向け)の一部(簿記と監査論)を担当しています。
2019年5月向けの上級講座は担当しません。
ただし、私が作る資格学校(アカ凸)の2019年5月向けの講座は全て無料でご覧頂けます。(希望者のみ)
つまり、2019年5月向け講座は「LEC上級講座」と「アカ凸講座」の両方がご受講頂けます。
各科目ごとに複数の講師から選択できますし、アカ凸のテキストはLECのテキストと重複しない形式を予定していますので、相互補完効果も抜群です!!
教材の制作がどこまで進展するかは不透明ですが、少なくとも上級講座で担当していた「簿記」と「監査論」については12月の短答後から順次サービスを提供できるようにしていく予定です。
2019年秋クラス(2019年12月向け講座)以降のLEC生の場合
LECの入門講座及び短答上級講座は、私が担当することはありません。(財務は景山講師、管理は二ノ宮講師、監査は日下講師、企業は森村講師の予定です。)
希望者には、2019年12月向けのアカ凸講座を無料で受講可能です。
つまり、
通学コースなら
上記4人の講師の通学講義+Web講義+松本講師のアカ凸全講義(Web)の受講が可能です。
通信コースなら
上記4人の講師のWeb講義+松本講師のアカ凸全講義(Web)の受講が可能です。
アカ凸講義の視聴期限はLECの短答合格コースに合わせます。
従って、2019年秋クラスなら2019年12月31日までになります。2020年春クラスなら2020年5月31日になります。
2018年秋クラス(2018年12月向け講座)のLEC生の場合
私が入門講座の全てと上級講座の一部(簿記と監査論)を担当しています。
2019年5月向けの上級講座は担当しません。
12月以降には、アカ凸の2019年5月向けの講座は全て無料でご覧頂けるようにしようと思っています。(希望者のみ)
2018年春クラス(2018年5月向け講座)のLEC生の場合
上級講義の配信スケジュールが遅延したり、「松本講師辞める?辞めない?」問題でご迷惑をお掛けしたこともあるので、アカ凸の2019年5月向けの講座は全て無料でご覧頂けるようにしようと思っています。(希望者のみ)
但し、12月向けの講座をLEC講師として担当させて頂いている以上、12月向けに提供できるアカ凸講座のご用意はありませんので、悪しからずご了承下さい。(現在、鋭意制作中です。)
2017年秋クラス(2017年12月向け講座)以前のLEC生の場合
今なお、松本講師を慕って相談に来てくれる、かわいいかわいい元LEC生もたくさんいます。
アカ凸講義は2018年12月以降のサービス開始予定なので、当該講義を必要としている時点で、2年以上は短答の勉強をしていて、かつ結果が出ていない方ということになります。
彼ら彼女らに何か貢献できないか・・・
特別な優待価格で講義を提供していくべきなのか・・・
或いはプレミアム受講相談枠の人に限定して無償提供していくのか・・・
等々、色々考えてはおりますが、正直なところまだ決まっていません。
まぁ、元LEC生にとってマイナスになるオファーをするつもりはありませんので、その点はご安心下さい。
確定した段階で、ブログで告知していく予定です。
アカ凸講義の全容は追ってお知らせしますが、基本的に通学講義はありません。
オンラインかつi-Padとアップルペンシルを利用したデジタルテキストによる新時代の講義スタイルを推奨していきます。(i-Padの有効活用法については、いずれどこかで記載します。)
アカ凸ってなに??
アカ凸の「アカ」はアカウンティング=会計 のアカです。
凸「トツ」は突破!の意味です。(限界を超えて進化していくことを表すゲーム用語です。)
アカ凸には、「会計力の限界突破!」という意味を持たせています。
答練も合格点を取らないと次に進めない形式にしてみたり、
ランダムに出題する形式の答練を用意してみたり、
60分一本勝負!100問100答の答練を用意してみたり、
最高峰の答練をクリアした人にご褒美&称号を与えたり、
といったいわゆる「ゲーミフィケーション(ゲーム要素を反映したシステム)」を取り入れていく予定です。(ログインボーナス制度が実践できないか、現在検討中です。)
講座内容も斬新なものにしていきます。
簿記や管理は全ての問題(テキスト&問題集)に「手書きの松本流下書用紙」を取り込み、解法を中心にした解説を加えていきます。
財表や企業についても、会計基準や条文の解釈や解説を「分かりやすく私の言葉」で文章に落とし込みます。(お堅いテキストは山ほどあるので。)
また多くの論文受験生にお申込頂いている「即効×速攻」の論文対策講義についても、名称を変更し、内容をアップグレードしたうえで、アカ凸講座の中で提供していきます。
これらの会計士講座を「びっくりするぐらいの低価格」でご用意します。(お値段はまだナイショ)
また来年以降にはなるかと思いますが、日商簿記3級と2級のオンライン講義(+テキスト)を「永久に無料」で提供していくことも考えています。
私が会計士受験業界の新時代を担うパイオニアになります。
なぜ、アカ凸を作ることになったのか?
ここでは、アカ凸を作るに至るまでの経緯をご説明します。
少し長くなります。興味のない方はすっ飛ばして頂いてOKです。
LECでの講師歴は10年を超えますが、講義を担当させて頂く中で、自分ではどうにもならない不満が2つだけありました。
LEC自体に対する不満ではありません。会計士受験業界の構造に対する不満です。
それが、
1.全科目の講義の実施
2.講座の価格
の2つです。
これらは合格者をたくさん輩出できるようになった2012年以降に「受験生目線」に立つことによって生じた疑問です。
順に説明していきますね。
まず、会計士は科目合格がベースとなる税理士と違って、あくまで一括合格が前提となる試験です。
ところが、一般的な受験学校は全て各科目の専任制になっています。
合格者の学力水準と講師が要求する水準との差(まさに「期待ギャップ」)がとても大きいことに気付きました。
科目専任制の講師の要求水準が不必要に高すぎるのではないか?
1人の受験生が全科目を受験する訳だから、教える側も受験生の勉強量のバランス配分を勘案した講義にすべきでは?
負担と不安を軽減できるやり方や講義内容でも余裕で合格させることはできるのではないか?
と日増しに思うようになりました。
受験生目線に立てば、
「重要度なんて考えずに全論点をとにかくがむしゃらにやれば受かる。」というアドバイスになっていないアドバイスを盲目的に信じるよりは、
「これだけ分量を削減しても、十分合格レベルに到達できるんだよ。」というアドバイスの方が、受験生に寄り添う親切なアドバイスのように私は思うのです。
そこで、私はLECの社長に「短答全科目と論文全科目を担当する講座を持ちたい。」という旨を申し出ました。
答えはNo
他の講師との関係性もあるから、全てを1人の講師に任せることは出来ない。
という回答でした。
社長の見解はもっともです。
講義の私物化につながる恐れもありますし、何より私はLECの正社員ではなく、年間で業務委託契約を締結しているプロ講師でしたので、全講義を一任することを躊躇するのは至極当然のことなのです。
受験生の負担と不安を軽減する講座を展開するためには、自分で学校を作るしかない。
これが、LECを辞めてアカ凸を作ることにした一つ目の理由です。
二つ目の理由、それが「講座の価格」です。
ご存知の方も多いと思いますが、公認会計士の受験資格に要件はありません。
10歳の男の子も受験可能です。
85歳のおばあちゃんも受験可能です。
外国人の受験も可能です。
誰でも受験可能です。
この限りにおいては間口は相当広いと言えます。
一方で、論文合格者の99.9%は受験学校を利用しています。
独学での合格なんて100%非効率ですし、全くおススメしません。
本気で合格しようと考えるなら、勉強開始の段階から受験学校の門を叩いて、講座を申し込むより他にありません。
ところが!
一般的な初学者向けの会計士講座は価格が約60万円〜80万円ぐらいします。
高いんです。値段が。
つまり、誰でも受験できるという門戸の広さとは裏腹に、合格までの経済的な参入障壁が高すぎるんです。
これが、「ちょっとやってみようかなー。」という興味本位で始めることを躊躇う要因になっています。
講義でも指摘していますが、会計士試験では、「会計」「税務」「監査」「法律」「経営」のスキルが身に付きます。
世の中のすべての社会人の受験を必須にするぐらい体系的に学べる資格なのです。
なのに、短答の受験生は各回で8,000人ぐらいしかいない。
日本の15歳以上65歳未満の生産年齢人口は8,000万人ほどいますので、計算上は0.01%しか会計士受験をしていないことになります。
このミスマッチには違和感を禁じ得ません。でもこれが現実なのです。
ここには、約60万円〜80万円の初期投資に対する経済的なハードルの高さが原因の一端にあることは間違いないと思います。
露骨な言い方になりますが、現在の受験環境なら、学歴もお金もない人が会計士試験に合格することは不可能です。
でも・・・
これなら受験の門戸を広げた意味がありません。
人生はいつからでもリスタートは切れる訳なので、
「大した学歴でもないし、お金も持っていないけど、最高峰資格の会計士試験の合格を契機に人生逆転してやるぜー!」
「これまで何の専門スキルも持っていなかったけど、35歳にしてワンチャン年収3,000万円を稼げる職業に成りあがってやる!」
という人を救済する仕組みが必要なのではないか?
と想うようになりました。
それが、どこよりも安い価格で会計士試験の勉強が開始できるシステムを考えてみよう、との想いに至った経緯です。
この低価格は「オンライン」かつ「1人の講師」なら十分可能だな、と。
通学教室を持ったり、何十人の専任講師がいる学校では出来ない価格設定にしよう。
こういった受験生のお財布に優しい目線から、会計士受験の門戸を広げて行こう、と考えるようになりました。
上述したように、日商簿記3級と2級のオンライン講義(+テキスト)を「永久に無料」で提供するのも、最終的に会計士受験の門戸の拡大に一役買ってくれれば良いかな、との想いがあります。
以上のような、諸々交錯する想いが、「新しい資格学校を作って、様々な方面から受験生を応援していこう!」という自分史上、最大級のミッションステートメントを描くに至った経緯です。
だからLECが問題な訳でも悪い訳でも不満な訳でも何でもありません。
通学講義で受講したい。
自習室で勉強したい。
高い価格の方が信頼感がある。
各科目に特化した専任制の方が安心感がある。
といったニーズやウォンツは普遍的に存在しますので、そういった思考の人との階層化や差別化を今後図って行ければと思っています。
受験生目線に立てば、何だって自分で選択できる方が良いに決まっています。
だからその選択の余地を増やしたいな、と。
LECでは、本当に好きなように講義を実施させて頂きましたし、講座運営や会計士課の方にも相当気を遣って頂いておりました。
本当に感謝の気持ちしかありません。
そこで、立つ鳥跡を濁さず、そして末永くLECの講座に関与したり、集客に貢献できる方法はないかと考えました。
そして思いついた方法、それが、「事業提携」です。
今後、LEC会計士講座における「短答入門コース(入門+短答上級講座)」の受講生には、アカ凸講座を無料で見てもらえるようにします。(短答上級講座だけのコースや、論文グレードアップ講座にはアカ凸講座は付帯しません。)
希望者には、LECから提供して頂ける受講証番号の照会を通して本人確認を行い、アカ凸のオンラインでの受講環境をご用意します。
だから、安心して下さい。
「松本講師がLECを辞めるかもしれないから、LECの会計士講座を申し込もうかどうか迷っている方」は、是非今すぐLEC会計士の入門講座から初めて下さい。
今なら「LECでの松本講師」と」「アカ凸の松本講師」の両方が受講できます!
ある意味、二度と実現しない最高のコンビ(??)ですよ。
絶対に損はさせませんから。
ちなみにアカ凸だけの講座販売は早くても2018年の12月以降になります。(もっと遅くなるかも。。。汗)
アカ凸受講生は、LECの短答及び論文の答練パックは15%オフになります。(事業提携ですもの。社長は快諾してくれました。)
あとは、最もお世話になった「LEC渋谷駅前本校」への恩返しが必要だと考えています。
色々考えた結果、19春生と19秋生のLEC会計士短答入門コースを渋谷駅前本校でお申込して頂いた方には、特別の対面の受講相談枠(渋谷駅前本校でのLEC入門講座生専用)をご用意しようかと思います。
松本講師がLECを辞めるとか無関係に、申し込んだ講座を担当している講師に直接会って質問相談する機会を提供する必要があるからです。
下記写真の「真ん中がLECのトップ、反町社長」「左がLEC渋谷駅前本校の植木支店長」です。
「まっちゃんは、(LECを辞めても、LEC生の方々との関係は)辞めへんで〜!」
ガキの使いの方正よろしく、末永い関係性を保っていきたいと考えています。
LEC会計士課の皆さんや、講座運営、営業、制作、収録に関わって頂いた方々、社長、渋谷駅前本校の方、すべての支店の方々のご協力には本当に感謝しています。
上述の通り、「事業提携」というこれまた前代未聞の形態にはなりますが、LEC会計士講座とアカ凸講座は相互補完講座という立ち位置で、相互に協力していけると確信しています。
次のステージに進んで行くLEC会計士講座とアカ凸講座をともに宜しくお願い致します。
公認会計士 松本 翔
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