公認会計士への道

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その003:絶対に会計士になる!

落ちる人は、「いつかチャンスがあれば会計士になりない。」と考える。

 

受かる人は、「絶対に会計士になる!」と考える。

 

どうも、松本です。

 

「受かる人落ちる人」シリーズ第3弾です。

 

本日はマインドセットのお話しです。

 

まずは、私の経験談からお伝えします。

 

過去に3名ほどですね、通学受講生で下記のような相談を受けたことがあります。

 

それが、

 

就活と会計士受験を両立したい。可能でしょうか?

 

という相談でした。

 

3名とも大変優秀な大学生でした。

 

東大生が2名、一橋生が1名でした。

 

その中のうちの1人は「公務員受験」とも両立したいとのことでした、

 

私「一般の就活と公務員受験と会計士受験をなぜ並行したいのですか?」

 

話しを聞いてみたところ、「両親がどうしても無職と留年だけはしてくれるな。」とのことで、4年生のうちに進路を決める必要があったとの回答が返ってきました。

 

更に、「僕はコミュ力に自信がなく、民間の就活で落ちるリスクがあるから、試験で採否が決まる公務員試験を滑り止めにして、会計士試験にワンチャン賭けたいんです。」とのことでした。

 

私は答えました。

 

一般的に、二兎追うものですら一兎も得られない可能性が高いのに、3つの試験を併願で選択することはおススメ出来ないよ。

 

君のスペックなら、「一般の就職試験と公務員受験」との併願は可能だと思うけども、こと、「会計士受験」だけは専願じゃないと無理だよ。

 

つまり、会計士試験だけは専念しないと絶対に受からないよ、という旨を彼に通告しました。

 

しかし彼が私のアドバイスを受け入れることはありませんでした。

 

3つの試験、すべてを併願で臨んだのです。

 

 

あれから、6年以上の歳月が経過した現在。。。

 

 

 

彼は今、「地方公務員」としてお仕事をしています。

 

「国家公務員一種(いわゆる「キャリア組」)ではありません。

 

そして「公認会計士」でもありません。

 

彼のワンチャンは叶わなかったのです。

 

「地方公務員」であることが、彼にとって最善の選択であったかどうかは、今の私が知る由もありません。

 

ただ、ふと思うのです。

 

今頃、後悔していなければ良いな、と。

 

残りの2人も、結局、会計士試験には合格できませんでした。

 

決断することの代償は高くつきますが、決断しないことの代償はそれよりもっと高くつきます。

 

出来ない人ほど、

 

「いつかチャンスが訪れたら、会計士になれたらいい。」

 

「このままゆっくりでも勉強を継続していれば、いつかチャンスが訪れる。」

 

と口を揃えて言います。

 

また、こうも言います。

 

「今年12月の短答試験に受けようと思っていたのですが、来年の5月にしようと思います。」

 

この発言通りに来年の5月短答で合格した事例を私は一つも聞いたことがありません。

 

自己都合で受験時期をズラすような人は、勉強が難しい局面に差し掛かった時に何らかの(自分にとって正当な)理由を挙げて、受験時期をまたズラします。

 

そうやって繰り返していきます。

 

自己の保身なり弁護なりを図るうちは、チャンスの女神が微笑んでくれることはあり得ません。

 

講義でも、私はよく下記のように説明します。

 

「会計の世界には繰延という考え方はありますが、受験における繰延は即ち、『死』を意味します。」と。

 

ノーチャンスです。

 

「いつかチャンスがあれば会計士になりない。」

 

という時の「いつか」が訪れることはありません。

 

なぜだと思いますか?

 

それは会計士試験が「職業」を賭けた試験だからです。

 

医者や弁護士や会計士はいわゆる最難関の「職業的資格」と呼ばれ、職業=資格という地位を有します。

 

単なる知的好奇心を満たすための資格であれば、勉強していればいつかチャンスが訪れるということはあり得ると思います。

 

しかし、これからの人生のステージを数段高めて、本当の意味での豊かさを享受するためには、享受したい本人が「いつか」なんて思っていてはダメです。

 

その程度の思い入れでは、後から勉強を開始した受験生にドンドン抜かされていきます。

 

受かる人は、「いつか」なんて思いませんし、決して口にしません。

 

「絶対に」12月短答に受かる!!!

 

「絶対に」この8月で会計士試験に決着を付ける!!!

 

この、悲壮感にも似た強く揺るぎない想いを、挫けそうになる環境下の中でも、必死に持ち続ける。

 

逃げたくなる現実から目を背けない。

 

あの頃の自分とは違うのです。。。

 

その先に、合格というグッドエンディングが待ち構えているのです。

 

だから、「絶対に」会計士になりたい! という想いだけは強く持ち続ける必要があります。

 

ちなみに就活と会計士受験のどちらを取るか天秤にかけている人には、その時点で私は迷わず就活を優先することを勧めています。

 

例えば、医者になりたいけれど、同じくらい美容師になりたい。

 

医学部に進学したいけれど、同じくらい美容系の専門学校にも興味がある。

 

という人が両方の勉強を同時に開始して、実際に医学部に進学できる確率は相当低いと思います。

 

やっぱりやるなら相応の覚悟を決める必要があります。リスクを引き受ける必要があります。

 

ハイリスクだけはヘッジ(回避)したいけど、ハイリターンだけは得たい、なんて都合良すぎです。

 

過去に「ロー(或いはノー)リスクハイリターン」での成功体験が自分の人生において事例としてあったかどうかは、改めて振り返ってみると良いと思います。

 

ないですから。絶対に。

 

投資、いやもっと概念を拡張して、資本主義の構造上あり得ないからです。

 

ちなみに、この「迷ったら就活を優先」というアドバイスは何も「就活と会計士を天秤にかけるぐらいなら、会計士なんて無理だから辞めちゃえば?」という突き放したアドバイスではありません。

 

必要があれば、また戻って来れば良いんです。

 

就活して、実際に社会に入って、会社という組織に溶け込むことに強烈なる違和感を感じた時に、また会計士の勉強を再開すれば良い。

 

不満が大きければ大きいほど、「絶対に」会計士になりたい!という強い想いが醸成されているはずですから。

 

「いつか」なんて言ってられない状況が生まれているはずですから。

 

その時に帰ってくればいい。と私は思っています。

 

人生はRPGゲームのように前回のセーブポイントから「リセット」することはできません。

 

しかし、いつでも「リスタート」は切れるのです!

 

私は、リスタートを切る会計士受験生を応援します!

 

本日は以上です。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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